世の中では毎日のように、様々なところでセミナーが開催されています。
オンラインセミナーや対面でのセミナー、動画セミナーなど形式は様々です。
セミナーでは、1回で多くの人数と接触することができるため、大きな企業ではない場合や個人で商品・サービスを世に広めようと考えれば、重要かつ利益アップの手段となります。
今回は、中小企業における動画セミナーの活用すべき理由と、おすすめの動画利用方法、実際の事例について紹介します。
動画を事業に活用する方法を詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
中小企業における動画セミナーの活用方法①対面のセミナー開催のメリット・デメリット
対面のセミナーのメリットとデメリットを整理します。
対面セミナーのメリットは、なんといってもリアルで開催することで感じられる会場の参加者の熱量です。
帰る際に会員にセミナーで紹介した商品やサービスの申し込みをその場で促すなどの成果を期待することができます。
デメリットは、講演者の日程調整や移動のコスト、また、参加者の日程や参加人数によって、会場の場所やその準備に時間がかかることです。
多くの人に聞いてもらうためには、何度も同じ話をしなければならないのは、費用対効果が低くなりやすいです。
近年では、感染症対策を厳重に行う必要があり、開催形式なども企業イメージに影響しやすい状となっています。
中小企業における動画セミナーの活用方法②動画セミナーのメリット
動画セミナーのメリットは大きく2つあります。
1つ目は、コスト削減できることです。2つ目は、一 度ライブ配信した動画セミナーを再利用できる点です。
1つ目のコストを削減では、無観客もしくは少人数の動画セミナーを開催する場合は、大きな会場を借りる必要がありません。
リアルなセミナーであれば会場を借りる「会場費」、マイクやスピーカーなどの「設備費」、受付や後片付けなど会場設営のための「人件費」など、多くの人員や費用が必要です。
しかし、観客を入れないウェビナーにすれば、パソコンやスマートフォン1つでも動画セミナーが開催でき、様々な費用を削ることができます。集客できなかったときの赤字のリスクが防げることも大きな利点です。
2つ目のセミナー動画を再利用できるセミナー動画の良さは、フルバージョンはもちろん、ダイジェスト版などに編集し、何度でも使うことができます。
例えば、セミナー終了後も社員研修用や事業内容の紹介、営業ノウハウやサービスへの誘導などのツールとして使えます。
さらに、顧客への配信、セミナーに参加した方にも再度、理解を深めてもらったり、タッチポイントを増やしたりすることで、顧客満足度のアップにつながり、企業ブランディングやファン獲得などの効果も発揮します。
Webサイトに掲載して集客やサービスの理解につなげるなどマーケティングにも再利用可能です。セミナーには参加しなかった潜在顧客の獲得になります。
さらに、自社のウェブページに動画を掲載することでサイトの情報や有益性も増えWebサイトの滞在率の向上にもつながります。
中小企業における動画セミナーの活用方法③効果的なセミナー動画の作り方
効果的な動画セミナーの動画の作り方のポイントは下の5つです。
まず1つ目は、「動画の目的を決めておく」ことです。
動画は見てもらうことがゴールではありません。動画を見たあとに何らかのアクションをしてもらうことが大切であり、目的に沿ったストーリーを立てることがポイントです。セミナー動画の主な目的は次の3つでしょう。
①認知の拡大(リードを集める)
②見込み顧客の育成(リードナーチャリング)
③獲得・購入(コンバージョン)
自社の商品やサービスを何も知らない潜在客に認知してもらうことが目的の場合は、「あまり専門的にならないように広く浅く伝える」、「動画の時間を長くなりすぎないようにする」のような動画戦略があります。
すでに自社への認知はあり、次の段階である見込み顧客の育成(リードナーチャリング)が目的であれば、より興味関心を持ってもらえるよう、少し講演の内容が専門的になり、理解を深めてもらう内容になるでしょう。
最後のコンバージョンが目的であれば、セミナー後に申し込みをしてもらうアクション(メール送信や資料の配布など)が必要かもしれません。
このように、目的によってセミナー動画を作る方向性が変わってきます。
2つ目は、「ターゲットを決める」ことです。
ターゲットが明確に定めていないと、視聴者が知りたい情報を発信できず、結果的に誰にも刺さらない動画になってしまいます。
ターゲットの決め方は、例えば「自社製品を理解してもらうこと」という目的であれば、自社の製品を購入するか迷っている人をターゲットとした動画となります。
まずは社内で何の目的で動画を作るのか、ターゲットは誰かを決めましょう。
3つ目は、「編集を工夫してテンポよくする」ことです。
セミナー動画はどうしても時間が長くなり、間延びして冗長に感じやすいジャンルです。喋っている様子を映すだけの動画であれば視聴者は退屈し、離脱の可能性が高まります。ポイントを整理したダイジェスト版を作ることでテンポよく展開し、離脱を防ぎましょう。
4つ目は、「複数の角度から撮影し、映像を切り替える」ことです。
グラフやアニメーションを挿入したり、登壇者だけでなく観客のリアクションも映したり、重要な部分は字幕で強調することで、動画ならではのエフェクト(効果)を活かして緩急をつけ、テンポよく編集することが大切です。
セミナー動画は、講演の最初から最後までフルバージョンで流す必要はありません。ポイントを絞って、見やすいように編集できることも動画セミナーのメリットです。
5つ目は、「字幕/資料を見せることで情報を補完する」ことです。
セミナー動画においては字幕や資料の挿入し、情報を補完することも大切です。登壇者の声に加えて字幕を付け加えることで、より内容が理解しやすくなります。また、字幕は本当に重要な部分だけ字幕にして強調することも工夫のひとつ。動画の目的によって使い分けるといいでしょう。
グラフなどの資料の挿入も動画ならではの演出であり、理解が深まるとともに、視覚的に引きつけられ、退屈になりがちなセミナー動画に緩急がつけられます。
アニメーションをつけて楽しい演出をするのも良いでしょう。字幕やグラフの挿入など、リアルセミナーでは不可能な動画ならではの演出は積極的に活用していきましょう。
中小企業における動画セミナーの活用方法④セミナー動画制作時の注意点
セミナー動画制作時の注意点は大きく分けて2つあります。
1つ目は「音声に気を付けること」。2つ目は「動画閲覧後のアクションプランを考えておくこと」です。
1つ目の、「音声に気を付けること」では、セミナー動画で陥りやすいミスが、映像ばかりに目がいって音声をいい加減にしてしまうことなのです。セミナー動画は、トークの内容が最も重要であり、音声を意識することがポイントです。
肝心のトークが聴きとりにくければ、即離脱につながる上に、最後まで聴いてもらっても理解が薄まります。セミナー動画においては、他の作業をしながら音声だけ聴く視聴者も少なくないので、映像よりも音声にこだわってください。動画を撮影するときは事前に音声を確認し、集音マイクやピンマイクなどのチェックをしましょう。
2つ目の「動画閲覧後のアクションプランを考えておくこと」では、大前提として、セミナー動画は配信して終わりでは意味がありません。動画を見たあとの視聴者のネクストアクションが重要であり、動画の目的によってアクションプランは変わります。
一例として、SEO対策のツールを販売する会社であれば、「Webで集客するための方法」というセミナー動画の最後に、無料トライアルの申し込みや、Web集客の無料相談の申し込みを案内するなど
目的や視聴者のニーズに合わせたネクストアクションを考えて制作しましょう。
中小企業における動画セミナーの活用方法⑤事例(※他社事例)
ここでは、中小企業の動画セミナーの活用事例を2つ紹介します。
1つ目は〈経営支援オフィスマツナガ〉の事例です。
あらかじめ録画してある、テーマに沿った内容のセミナーを有料で公開している例です。配信者は一度の撮影で済みますし、見たい方がいつでも見られるようになっています。
実際の無料で視聴することのできる内容まで詳細にモザイクを入れており、有料セミナーをみたくなるような動画になっています、注意点としては、有料にする場合は、有料にふさわしい内容の濃いセミナーにする必要があります。
2つ目は〈ソリマチ株式会社〉の事例です。
こちらはオンラインでのライブ配信セミナーを行なった後に、配信した内容の録画を公開しています。
録画したセミナーを公開することで、同じ内容のセミナーを何度も行う必要する必要がなくなります。
ライブ配信を動画で公開する際に、ライブに参加していなかった人でも良く理解できるように、スライドや動画の話のテンポがよく、重要な言葉には、字幕をつけることなどがあるとよいでしょう。
中小企業における動画セミナーの活用方法⑥まとめ
いかがでしたか?動画セミナーは、一度作成するととても便利ですが、ポイントを押さえなければ退屈なコンテンツとなってしまう可能性もあります。
最初は動画作成のプロに相談して、どのような情報を発信したいかをよく相談するのがよいでしょう。一度作成できれば動画は財産となります。良い動画を作成し、自社の事業に役立ててみてはいかがでしょうか。
また、弊社ではセミナー動画制作もしております。
まずはご相談から承っております。お気軽にご相談くださいませ。